藤浪晋太郎、横田さんに捧げる力投 マウンドに後輩の名を刻み…「手向けになれば」

Rソックス戦に登板したアスレチックス・藤浪晋太郎【写真:Getty Images】
Rソックス戦に登板したアスレチックス・藤浪晋太郎【写真:Getty Images】

突然の訃報に落胆「地元で普通に過ごしていると思っていた」

■アスレチックス 3ー0 Rソックス(日本時間19日・オークランド)

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手が18日(日本時間19日)、本拠地でのレッドソックス戦で3点リードの7回に3番手としてマウンドに上がり、1回を1安打無失点に封じた。阪神で同僚だった横田慎太郎さんの訃報を受けての投球。マウンドに横田さんの名前を刻み、右腕を振った。

 前日17日(同18日)に聞いたという横田さんの訃報。藤浪はマウンドに横田さんの名前を刻み、力を振り絞った。「登板があれば、彼の手向けになればと……突然すぎて今も実感がありません」。

 1学年下の盟友。「真っ直ぐな人間だった。屈託なく接してきてくれて。高卒の年下が少なかったので一緒にご飯食べたりしました。いろんな思い出があります」と語る。「入院していたのは知らなかったです。地元(鹿児島)に帰って普通に過ごしていると思っていたのですが」と肩を落とした。

 最も印象に残っているのはリハビリで懸命に目のトレーニングをする姿。「気持ちを折らずに、ひたすらやっていたのが印象的でした」と振り返った。

 喪章をつけての登板を球団に申し出たが、メジャーの規定に反するとして実現せず。変わりに横田さんの名前をマウンドに刻み、投げた。最速は101マイル(約163キロ)。魂の投球を天国に届けた。

(Full-Count編集部)

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