新人離れの驚愕数値「8.3」 坂本離脱をカバーする22歳…叩き出す衝撃の守備力
巨人ドラフト4位ルーキーが記録する守備指標
巨人のルーキー・門脇誠内野手が、得意の守備で離脱中の坂本勇人内野手の穴を埋めている。守備全般での貢献を示すUZR(Ultimate Zone Rating)の指標では、遊撃手として2.6、三塁手としても8.3とプラスの数値を記録している。
分析にはセイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを用いた。創価大からドラフト4位で加入した門脇は、オープン戦で打率.286をマーク。開幕1軍を掴み取ると守備固めを中心に試合に出場。6月に坂本が「右大腿二頭筋長頭肉離れ」で離脱して以降は、遊撃でのスタメン起用が増えている。
17日終了時点で、三塁手としてはUZR8.3をマーク。守備イニングは190イニングとレギュラー選手には及ばないものの、ソフトバンクの栗原陵矢内野手と並んで両リーグトップタイの高数値となっている。守備範囲を示すRngRは6.6で、栗原の7.6に次いで三塁手で両リーグ2位となっている。
遊撃手としても2.6とプラス値を記録。RngRは0.4で、坂本のUZR-4.1、RngR-3.4をともに上回っている。イニング数が16ではあるが、二塁手としても0.7を記録しており、どのポジションでも平均以上の守備力を発揮していることが分かる。
打撃こそ打率.188と1軍の壁に苦しんでいるが、オールスター前最後の試合となったヤクルト戦では今季2号を含む3安打をマーク。7月の月間打率は.250となっている。坂本クラスの打撃力を求めるのは酷ではあるが、打撃を挽回する守備力の高さで、チームの危機を救っている。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。