大谷翔平のヤ軍入り「想像できない」 女性レポーター明言…ジーター2世ら莫大な対価
YESネットワーク・マラコビッツさん「オーナーは有望株のトレード放出に乗り気ではない」
エンゼルスの大谷翔平投手のトレード移籍報道が過熱している。米ニューヨーク・ポスト紙によると、昨夏はヤンキースなど12球団からオファーを出したが、エンゼルスのアート・モレノ球団オーナーが聞く耳を持たずに破談。当時のチームではトラウト、レンドンが戦線離脱中で、モレノオーナーは「オオタニをトレードに出すことはできない」と球団フロントに語ったという。
今年も起きている大谷のトレード移籍報道。ヤンキース放送局YESネットワークの女性レポーター、メレディス・マラコビッツさんは昨夏を振り返る。「トッププロスペクトを放出しないといけなかったから、成立しなかったの。そのうちの1人はショートを守っているわ」。マラコビッツさんが名前を挙げたのは、アンソニー・ボルピー内野手。ニュージャージー州出身で右打ちの遊撃手、しかもヤンキースのドラフト1巡目指名。デレク・ジーターと比較される逸材で、将来のヤンキースの中心選手と期待されている。「オーナーは有望株をトレード放出することに乗り気ではなかった」。両軍の思惑が合致しなければ……。トレード成立の難しさを感じさせるエピソードだ。
今夏も一部の米メディアでは大谷のトレード移籍先の最有力候補にヤンキースを挙げていた。ただ、現場のマラコビッツさんは大谷のトレード獲得に疑問符をつける。「ヤンキースが獲得することは想像できない。(今オフにFAとなる)レンタル選手を獲得するための対価が高すぎる。それでも獲得に向かうチームがあるのか。すごく興味がある」と語った。
大谷の獲得はエース級投手と主力打者を一気に獲得できる。ただ、それだけトレード対価も莫大だ。エンゼルスは売り手になるのか、そしてどんな“パッケージ”を求めるのか。8月1日(同2日)のトレード期限まで、残り2週間を切った。さまざまな思惑が交錯する日々となる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)