エ軍の合言葉は“ステイ・オオタニ” 移籍期限前に快進撃…同僚熱弁「大事な存在だ」
先発左腕アンダーソン「今年は毎日が同じ気持ちだ。毎試合勝つ」
■エンゼルス 7ー5 パイレーツ(日本時間24日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、本拠地・パイレーツ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、初回に同点36号ソロを放った。3打数1安打1打点で打率.302。チームの逆転勝ち、2カード連続の勝ち越しに貢献した。
悪い流れを一撃で吹き飛ばした。1点を追う初回1死、大谷は右腕ケラーの内角低めカットボールを強振した。あっという間にバックスクリーンへ消える同点の36号ソロ。打球角度19度の超低空弾で、見るものの度肝を抜いた。前夜に完封負けを喫したチームを勢いづけるには十分だった。
8月1日(同2日)のトレード期限前は本拠地ラストだった。ステイ・オオタニを“合言葉”にチームが結束した。1番のレンヒーフォは8号ソロ、9号ソロと2打席連発。「ショウヘイはチームにとって大事な存在だ。毎回彼らしいことをしてくれるし、チームを支えてくれる。今一番大事なことは試合に勝つこと。そしてプレーオフに行くことだね」。チームの勝利が大谷の残留につながると信じている。
先発のアンダーソンも気持ちは同じだ。7回途中4失点で5勝目。試合後に報道陣から「オオタニの去就についても話が出ている」と問われると、エンゼルス選手としての思いを代弁した。「正直なところ、今年は毎日が同じ気持ちだ。毎試合勝つこと。それがこの先も全てだと思う」。
ここ6試合で5勝1敗と波に乗ってきた。25日(同26日)の敵地・タイガース戦からチームはトレード期限を挟んで16連戦。ワイルドカードを争うブルージェイズやマリナーズ、ナ・リーグ東地区首位のブレーブス、ジャイアンツと厳しい戦いが待っている。チーム内に浸透する“ステイ・オオタニ”が巻き返しの力となる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)