文星芸大付、聖光学院が劇的勝利で聖地へ 4校が初出場…春の地区王者敗退の“波乱”も

文星芸大付や聖光学院が甲子園出場を決めた
文星芸大付や聖光学院が甲子園出場を決めた

今春の選抜8強の作新学院は土壇場9回の粘りも及ばず

 第105回全国高校野球選手権の地方大会は、25日も各地で熱戦が繰り広げられた。劇的勝利で聖地への切符を勝ち取ったチームもあれば、惜しくも敗れた有力候補もあった。

 栃木大会では決勝戦が行われ、文星芸大付が作新学院を6-5の9回サヨナラで破り、16年ぶり11回目の出場を決めた。3回までに4点を奪い試合を優位に進めた文星芸大付は、9回に4点差を追いつかれたものの、最後は5番・黒崎翔太捕手の劇的なサヨナラ本塁打で、佐藤祥万(のち横浜、広島)を擁した2007年以来の出場を決めた。今春の選抜8強で、2年ぶりの出場を目指した作新学院は、粘りも及ばなかった。

 福島大会でも決勝戦が行われ、昨夏の甲子園4強の聖光学院が、延長タイブレークの末に11-10で学法石川を破り、18回目の出場を果たした。6-6の延長10回、学法石川に4点を奪われたものの、その裏に5点を奪い返して逆転。秋春と連続で県を制してきた実力を土壇場で示した。一方、24年ぶりの夏の甲子園を目指した学法石川は、10度目の出場にあと1歩届かなかった。

 春の地区王者などのV候補が敗れる“波乱”もあった。群馬大会準決勝では、今春選抜出場の健大高崎が、桐生第一に0-1で敗退。石川大会準決勝でも、北信越覇者の日本航空石川が4-6で遊学館に逆転サヨナラで敗れた。東海王者の加藤学園も、静岡大会準々決勝で藤枝明誠に2-5で屈した。また、福井大会では選抜出場の敦賀気比が、福井商に0-9の7回コールド負けを喫した。

 栃木、福島のほか、南北海道では北海が2年ぶり40回目、岡山はおかやま山陽が6年ぶり2回目、鳥取は鳥取商が2年連続4回目の出場が決定。そして、東京学館新潟(新潟)、高知中央(高知)、鳥栖工(佐賀)、宮崎学園(宮崎)の4校が初出場を決めている。

(Full-Count編集部)

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