共栄学園、ミラクル大逆転で初の甲子園 昨秋のブロック予選敗退から頂点に…全49校決定
1点追う9回2死、セーフティバントから始まったミラクル…春夏通じて初の聖地
第105回全国高校野球選手権の東東京大会決勝が30日に行われ、共栄学園が12-6で東亜学園を破り、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。昨秋は東京大会ブロック予選で敗れたチームが頂点に駆け上がった。これで本大会(8月6日開幕)に出場する49代表校が全て決まった。
共栄学園は初回、2本の適時打で2点を先制。1点リードの3回には菊池虎志朗が犠飛を打ち上げ、再びリードを2点に広げた。4回に一度は逆転されたが、5回に菊池の適時二塁打で同点に。6回には茂呂潤乃介の適時打で5-4と再び勝ち越した。
8回に失策で逆転を許すも、9回にドラマが待っていた。2死一、二塁で打野琉生が試みたセーフティバントが三塁手の悪送球を誘い、同点に。さらに一、三塁で重盗を試みて三塁走者が生還して逆転に成功した。そして適時三塁打、適時打、走者一掃の二塁打が飛び出すなどこの回7点を挙げて試合を決めた。
昨年秋は東京大会ブロック予選初戦で堀越に0-2で敗退。今年の春季大会で16強入りし、シード校として今大会に出場すると破竹の進撃を見せた。岩倉との準決勝では逆転サヨナラ勝ちを収めて決勝に進出し、決勝も土壇場で力を発揮して頂点に立った。
帝京、二松学舎大付など有力校が次々と敗れた“戦国・東東京”を制した共栄学園。初の聖地でどんな戦いを見せてくれるだろうか。