試合中に居眠り、練習サボっても“罰則なし” 惨状に絶望…移籍した右腕が暴露
優勝争いから脱落…苦境のホワイトソックス
元エンゼルスのキーナン・ミドルトン投手が、今季7月まで所属したホワイトソックスの“乱れた”裏側を米放送局に明かした。地区4位に低迷するチーム内では、試合中の選手の居眠りが常態化し、練習をサボる選手がいても罰則等はなく、まとまりに欠けていたという。
米スポーツ局「ESPN」が「元ホワイトソックスのリリーバーが球団の『ルールなし』文化を非難」との見出しで、ミドルトンの声を伝えた。ミドルトンは今季ホワイトソックスで39試合に救援登板し、トレード期限直前でヤンキースに移籍した。
ミドルトンは、ホワイトソックスは「何のルールもない状態だった」とし、「試合中にブルペンで寝ているルーキーたちがいたり、ミーティングに出てこない奴もいたり、投手の守備練習をサボる奴もいたが、こんなことをやっても何の罰則もない」と語る。同記事によると複数の情報筋から、右腕が語ったような“乱れたチーム状態”に関する証言が寄せられているという。
秩序の乱れた1つの原因としてミドルトンが挙げたのが、3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)だった。同期間に行われていたスプリングトレーニングには、35歳のランス・リン(現ドジャース)やケンドール・グレーブマン(現アストロズ)が代表招集で不在だったために、チームを引き締めることが出来なかったとも考えているようだ。
「球団のカルチャー(球団文化)を作ろうとするとき、“ビッグドッグ”(主要選手)が必要なんだ」「彼らなら、起こっていることを取り締まることができるだろうからね」
ホワイトソックスには「リーダーシップが全体的に欠如している」と断言。ヤンキースへのトレードの話を聞いたときには「すぐ顔の髭を剃ったよ」と前向きで、「僕は試合に勝ちたいだけ。ここ(ヤンキース)ではみんな、どのように行動すべきかを理解している。遅刻してはいけない。もし、遅刻してしまったら、罰則があることを知っている」と、古巣との“違い”を強調した。
(Full-Count編集部)