大谷翔平に「試合を通して違和感」 本調子でなくても…地元メディアが評価した“粘り”
元エ軍のサーモン氏「何かが違うような感じがしました」
■エンゼルス 4ー1 ジャイアンツ(日本時間10日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、本拠地で行われたジャイアンツ戦で今季10勝目を挙げ、史上初の2年連続「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した。6回97球を投げ3安打1失点(自責0)5奪三振。地元メディアも粘りの投球を評価した。
6回にマウンドで滑る場面もあり、心配されたがこの回は打者3人で片付けた。エンゼルスの地元放送局「バリースポーツ・ウエスト」のポストゲーム・ショーで、元エンゼルスのティム・サーモン氏は「(滑ったことは)問題になりませんでした。でも正直言って、試合を通して少し違和感がありました。オオタニはいつものように堂々としていませんでした」と分析した。
さらに「剛速球はあまり投げてはいなかったです。初回は変化球を多投していました。でも2回になったら一変して、速球を多投しました。ゲームプランだと思いますが、何かが違うような感じがしました。2回まで32球を投げ、3回には50球に達しました。いい登板とは言えませんが、6回まで(相手打線を)かわすことができました」と絶好調ではないながらもチームを白星に導く投球の価値を語る。
同局実況のパトリック・オニール氏が「世界最高の選手がマウンドで滑ったら、(監督、コーチ、トレーナー、通訳の)全員が駆けつけます」と心配すると、サーモン氏は「滑ってしまったら、肩を怪我する可能性があります。これも含めて今日はいい登板とは言えませんが、投げ続けたことは素晴らしいです」と評した。
MLB公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者は、大谷が最近けいれんで途中降板するなど疲労が蓄積していることを心配しつつ「それでもオオタニは直近の3登板でいいピッチングを続けている。19回1/3連続自責点0だ」とエースの姿を称えた。
(Full-Count編集部)