PO圏から6.5G差…エ軍ロッカーは“負の空気” GMは前向きも、意気消沈の指揮官「痛い」
アストロズに11失点で大敗し再び借金生活となったエンゼルス
■アストロズ 11ー3 エンゼルス(日本時間12日・ヒューストン)
再び借金生活となったクラブハウスは、どんよりとした空気が漂った。大谷翔平投手の所属するエンゼルスは11日(日本時間12日)、敵地・アストロズ戦に3-11で大敗を喫した。先発したリード・デトマーズ投手が3回途中7失点と炎上。4回までに10点を献上し、早々に試合の決着がついた。
下位打線に力の差が出た。この日、アストロズは1番から4番までで安打を放ったのは1番のアルトゥーベのみ。主力のアルバレス、タッカーは出塁することができなかった。それにも関わらず、アストロズは4回までに10得点。7番シングルトンが2打席連発を放つなど新たな主役も生まれた。対するエンゼルスは5番以降で7三振。好調を維持していた大谷、ドルーリーもバーランダーに単打1本に抑えられた。
試合前、ペリー・ミナシアンGMが取材に応じた。チームはトレード期限後に7連敗を喫するなど苦しい状況だったが「試合も残っているし、楽しみにしている。まだ、試合が残っている。今日勝つことだ。モチベーションのある選手が揃っている」。希望を捨てていない、力強い声だった。
一方で、試合後のフィル・ネビン監督は意気消沈。今まで、指揮官は負けが込んだ時でも「26人と戦う」と前を向いていた。しかし、この日はプレーオフや借金生活に戻ったことについては言及なし。「(今日の敗戦は)私たちにとっても痛い。でも、才能豊かな投手なので長期に渡ってチームを支えてくれる存在だ」と悲痛な表情でただ苦しんだ左腕をフォローするのみだった。
先発したデトマーズもチーム状況については語らず。声を絞り出し「間違いなく不満は溜まっている。乗り越える必要がある」。自らの反省を繰り返した。
これで再び借金「1」となり、ワイルドカードでのプレーオフ進出圏内まで6.5ゲーム差となった。大逆転のプレーオフ進出には、前を向くしかない。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)