阪神、逆転勝ちでマジック「29」点灯 18年ぶりVへ…広島は自力優勝が消滅

近本を迎える阪神・岡田彰布監督【写真:荒川祐史】
近本を迎える阪神・岡田彰布監督【写真:荒川祐史】

21日ぶり先発登板の大竹が6回途中3失点…広島は自力優勝が消滅

■阪神 5ー3 広島(16日・マツダスタジアム)

 阪神は16日、敵地マツダスタジアムで広島に5-3で勝利し、優勝へのマジック「29」を点灯させた。2回に5安打を集中し4点を奪うと、21日ぶりに先発した大竹が6回途中3失点で8勝目。投打の噛み合った野球で試合の主導権を渡さず、2位・広島との直接対決を制した。

 打線が序盤から繋がった。1点を先制された直後の2回、木浪の適時打で同点に追いつくと、なおも2死一、三塁から近本が放ったライナーを右翼の野間が捕球できず(記録は安打と失策)、外野にボールが転がる間に2者が生還。中野も適時打で続き、一挙4得点で逆転に成功した。

 7月26日以来の先発登板となった阪神の大竹は、序盤に2点を失う苦しい立ち上がりとなったが、3回以降は粘りの投球を披露。6回は無死一、二塁のピンチを招くも、西川の鋭い打球を一塁の大山が飛びついて好捕。バックの守備にも助けられた。直後に上本に適時打を打たれ降板となったが、リリーフした桐敷が後続を抑えると、8回は岩貞、9回は岩崎が無失点で繋いだ。

 大竹は6回途中まで3失点で、7月5日以来の白星となる8勝目を手にした。登板前まで今季の広島戦は4試合に先発し、1完封含む3勝、防御率0.30。マジック点灯がかかった試合でも相性の良さを見せた。

 広島は“天敵”の大竹から幸先よく先制するも、先発九里が5回まで115球を投げて4失点、毎回のように走者を背負う投球で攻撃のリズムをつくることができなかった。前日は3点差を逆転する劇的勝利を挙げたが、この日は首位阪神に屈し連勝ならず。ゲーム差は8に広がり、本拠地で自力優勝の可能性が消滅した。

(Full-Count編集部)

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