56億左腕が大誤算…防御率2.57→5.28 救援は奮闘、エ軍の投手補強を“答え合わせ”

エンゼルスのカルロス・エステベス、タイラー・アンダーソン、マット・ムーア(左から)【写真:ロイター】
エンゼルスのカルロス・エステベス、タイラー・アンダーソン、マット・ムーア(左から)【写真:ロイター】

昨季15勝のアンダーソンが誤算、救援のエステベスとムーアは奮闘した

 エンゼルスは122試合を終えて60勝62敗の借金2、ポストシーズン進出が厳しくなってきている。残り40試合となり、選手たちの今季の成績もある程度は見えてきた。ここでは、シーズン前の投手陣の補強はうまくいっていたのか、現時点での答え合わせをしてみたい。

 先発ローテーションの補強の目玉だったのは、タイラー・アンダーソン投手だ。昨季はドジャースで15勝を挙げ、防御率も2.57とエース級の数字。球宴にも選出され、キャリアハイの1年を過ごした。オフにFAになると、エンゼルスと3年3900万ドル(約56億6000万円)で大型契約を結んだ。

○タイラー・アンダーソン(ドジャースからFA加入)
2022:30試合、178回2/3、15勝5敗、防御率2.57、WHIP1.002
2023:21試合、109回、5勝4敗、防御率5.28、WHIP1.523

 しかし、今季ここまで5勝、防御率5.28と大きく成績を落とした。防御率は倍以上に跳ねあがり、1イニングあたりにどれだけ出塁を許したかを表すWHIPも約1.5倍。昨季は34四球だった制球は影を潜め、すでに47四球と試合を作れていない。33歳とベテランの領域に入ったが、2年の契約を残している。

 一方、ブルペンの2人は奮闘した。2年1350万ドル(約19億6000万円)で獲得したカルロス・エステベス投手は、23試合連続セーブ失敗なしの球団新記録。その後は不調に陥ったが、守護神不在の危機を救った。1年755万ドル(約10億9000万円)のマット・ムーア投手も、離脱はあったが期待以上の活躍を見せた。

○カルロス・エステベス(ロッキーズからFA加入)
2022:62試合、57回、4勝4敗13ホールド2セーブ、防御率3.47、WHIP1.18
2023:49試合、48回1/3、5勝3敗2ホールド26セーブ、防御率3.35、WHIP1.47

○マット・ムーア(レンジャーズからFA加入)
2022:63試合、74回、5勝2敗14ホールド5セーブ、防御率1.95、WHIP1.18
2023:35試合、38回、3勝1敗18ホールド、防御率1.66、WHIP0.89

(Full-Count編集部)

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