“豪州の大谷”は18歳女性選手「最大の賛辞」 130キロ&打球速度161キロで席巻
ビーコムは「WBSC女子野球ワールドカップ」にも出場した
エンゼルスの大谷翔平投手は投打二刀流で新たな歴史を切り拓いているが、豪州にも二刀流の新星がいる。18歳の女性選手ジェネビーブ・ビーコムについて、MLB公式が特集した。
ほとんどの女性選手の球速は70マイル(約112キロ)台半ばから後半だが、ビーコムは80マイル(約129キロ)台半ばの速球を投じる。また“ダイナマイト”カーブを武器に、監督で元MLB選手のピーター・モイランのもと、2022年にオーストラリアン・ベースボールリーグでプレーする最初の女性となった。
昨年の「WBSC U-18ワールドカップ」の前に行われた豪州のU-18男子チームのトレーニングキャンプに参加し、粗削りの才能に驚かされたスカウトから絶賛された。さらに女子代表チームのジェイソン・ポスピシル監督の指示でバットも手にすると、100マイル(約160.9キロ)の打球速度もマークした。
ビーコムは「これは私にとってかなり新しいことなの。数年間バットを置いていたような感じだったんだから」と喜び、再び打つことになったことに対して「すごくワクワクする。打つのが大好きだから。とても楽しい」と話した。
二刀流として大谷と比較されることにも「とってもエキサイティングよ」「彼と比較されることはもの凄く名誉なこと。彼は素晴らしく、驚異的。どんな意味であれ、彼と比較されるなんて……感動だわ。最大の賛辞よね。信じられない」と笑顔を見せた。
「WBSC女子野球ワールドカップ」にも出場したビーコム。タイガースでプレーした元大リーガーで、代表チームの投手コーチでもあるクリス・オクスプリングは「彼女は、自分をより良くするための建設的な批評は何でも受け入れてくれる。同時に、もし彼女が以前試してうまくいかなかったのなら、そのことで時間を無駄にせず、別の解決策を見つけ次に進む」とクレバーさを絶賛。「彼女の進歩の様子や、彼女が達成しようとしていることを理解するだけでも、個人的には素晴らしいことだった」と称えていた。