8月防御率14点台…苦しむエ軍の守護神をなぜ回またぎ? 指揮官が明かした理由
延長10回に決勝点を許したエンゼルスの守護神エステベス
■レイズ 9ー6 エンゼルス(日本時間19日・アナハイム)
大谷翔平投手の所属するエンゼルスは18日(日本時間19日)、本拠地でのレイズ戦に6-9で敗れた。大谷が2回に一時勝ち越しとなる43号満塁本塁打を放ったが、4点のリードを守れなかった。最後は守護神エステベスが延長10回に3失点(自責2)。今月に入って3敗目を喫した。試合後、フィル・ネビン監督は苦しむ右腕を擁護した。
厳しい投球が続く。同点の9回。指揮官はマウンドにエステベスを送り込んだ。9回は無死一、三塁のピンチを三重殺でしのいだが、回跨ぎとなった10回は失点を重ねた。同点の無死二塁から始まるタイブレークで、暴投と四球で一、三塁。レイリーに勝ち越し打を浴びた。その後も、2死まで持ってきたが、ローにも適時打を許した。
8月に入りこれで3敗目。防御率は14.14となった。苦しい投球が続いているが、指揮官は「我々の立ち位置からして、彼が一番適任だった」と右腕を擁護しつつ起用の理由を説明した。「前のイニングがすぐに終わり、彼は(この試合前に)十分に休めていた。だが今日はうまくいかなかった」と肩を落とした。
守護神の不調に合わせるように、チームの借金はこれで今季ワーストタイの「3」となった。プレーオフ進出は絶望的な状況だが、浮上には右腕の復調が不可欠だ。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)