大谷翔平が手にする“規格外”のメガディール 米識者予言…カギは「3年or10年」
今オフFA、大型契約が予想される大谷翔平に待つ“2つの選択肢”
エンゼルス・大谷翔平投手は、今季終了後にFAとなるため、去就に大きな注目が集まっている。米メディアの名物コラムニストは、契約期間をあえて短くすることで年俸を上げることに成功してきたアストロズのジャスティン・バーランダー投手のケースを例に挙げ、「3年契約で最大年俸9000万ドル(約131億円)を狙える」と分析。今季のメジャー最高年俸4333万3333ドル(約63億円)を誇るベテラン右腕の、2倍以上のメガディールを手にする可能性を指摘している。
MLB公式サイトで日本時代の大谷に2度インタビューしている、米メディア「スポルティコ」のバリー・ブルーム氏はFull-Countの取材で、二刀流が今オフ手にする契約について占っている。
「大谷の次の契約は彼の望み次第。路線は2つある。10年間という契約期間を優先して、6億ドル(約874億円)クラスの契約を狙うのか。この場合、今後のキャリアがどうなろうと、その期間の年俸はプロテクトされる」と、長期契約に重きを置いた交渉を予想。
もう一つのプランとして、バーランダーの例を挙げ「契約期間を短くする代わりに、年俸を高くする方針で彼(バーランダー)は成功している。短期間で成績を残し、有利な契約条件を狙う。自分の今後の活躍具合に賭ける。短期の3年契約なら年俸8000万から9000万ドルも目指せると思う」と話す。
今季のメジャー最高年俸は、レンジャーズのマックス・シャーザー投手とバーランダーが4333万3333ドルで並んでいる。地元メディアでは来季以降の大谷の契約について、総額6億ドルの長期契約と予想も出る中、名物コラムニストは単年で現状のメジャー最高年俸の2倍を手にできる可能性を指摘している。
参考にすべきは40歳バーランダーの「活躍→大型契約ケース」
ブルーム氏が注目したのは40歳で衰えを見せないバーランダーのケースだ。
ベテラン右腕は2019年3月、アストロズと2020年シーズンからの2年契約を結び直したが、その際の総年俸は6600万ドル(約96億円)だった。2019年シーズンはサイ・ヤング賞を受賞する活躍だったが、2020年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、2021年はリハビリで全休。この年に2年総額5000万ドル(約73億円)で再契約し、2022年シーズンにワールド・シリーズ優勝に貢献した。アストロズとの契約を破棄して、昨オフにメッツとメジャー最高年俸で2年契約を結び、トレード期限でアストロズに復帰していた。
故障で長期離脱しても結果を出すことで、40歳で年俸世界一になったバーランダー。大谷が同様の短期路線を選んだ場合、年俸9000万ドル越えという異次元の数字が見えてくるという。
「大谷はここまでの短期間で、史上最高選手と呼べる成果を残した。投打ともにエリートクラスで、ベーブ・ルースも比較にならない次元に突入した。次の契約が長期間でも、短期間でも、いずれににしても負けはない。選手である以上、怪我もあるけれど、長さをとっておけばリスクはない。短期契約にしても、一生生活に困ることのない大金になる。3年間活躍して、またFAになれば、二刀流で活躍している限り、更なるメガディールが視野に入ってくると思う」
スポーツ界屈指のスーパースターに成長した大谷。FAとして、どのような契約を結ぶのか、目が離せない。
(Full-Count編集部)