慶応・森林監督「高校野球の新しい姿に」 万感の107年ぶり夏Vに感謝「みんなのおかげ」
今春の選抜で敗れていた仙台育英に決勝で雪辱を果たす
第105回全国高校野球選手権は23日、阪神甲子園球場で決勝戦が行われ、慶応(神奈川)が8-2で仙台育英(宮城)を破り、1916年の第2回大会以来、107年ぶり2度目の優勝を飾った。試合後の場内インタビューで、森林貴彦監督は「優勝することで新たな可能性、多様性を示せればと頑張ってきた」と喜びを語った。
万雷の「森林コール」を受けなながらインタビューに臨んだ指揮官は、「球場の応援、テレビの向こうの皆さんの応援を受けて、実力プラスアルファのものが出せた」。100人を超える大所帯の部員数ながら主将の大村昊澄内野手(3年)を中心にまとまり、「いろんな役割を全うしてくれた」と選手たちを称えた。
指揮官はこれまでも「『勝利至上主義』よりも『成長至上主義』」「丸刈り頭よりも自由な髪型」など、これまでの高校野球のイメージを覆すメッセージを発してきた。「優勝することで、新たな可能性、多様性を示せればいいと。常識を覆そうと頑張ってきた。うちの優勝から新しものが生まれればうれしい。高校野球の新しい姿につながる勝利になったと思う」と、目に涙を浮かべながら語った。
(Full-Count編集部)