本拠地周りから消える265億円フランコの“爪痕” 未成年少女と不適切疑惑で休職扱い
球場内の大広間に飾られていたバナー、エレベーターの装飾も変更
未成年の少女と不適切な関係を持った疑惑で制限リスト入りしたレイズのワンダー・フランコ内野手が22日(日本時間23日)、制限リストから休職扱いになった。MLBと警察の捜査が続く中、球場周りではフランコの“痕跡”が消えつつある。
レイズ地元紙「タンパべイ・タイムズ」のレイズ番マーク・トプキン記者が「トロピカーナ・フィールドにあったワンダー・フランコの痕跡が消えつつある」として、球場内の大広間に飾られていたバナーがヤンディ・ディアスのものと差し替えられ、エレベーターの装飾も今フェアバンクスに変わっていることを伝えた。また球場のはす向かいにあるスポーツバーにあった看板もなくなったという。クラブハウスのフランコのロッカーはそのままだ。
22歳のフランコは2021年にデビューし、正遊撃手として活躍。同年11月に11年総額1億8200万ドル(約265億円)の超大型契約を結んだ。今季は112試合出場して打率.281、17本塁打、58打点、30盗塁、OPS.819と好成績を残し、オールスターに初選出された。しかし未成年と不適切な関係があったことを思わせる内容をSNS上で取り沙汰され、14日(同15日)に制限リストに入っていた。
米スポーツ局「ESPN」によれば、フランコはドミニカ警察の捜査と、MLBの担当部門の調査を受けている。「休職扱いはMLBのDV指針に違反した疑いの選手について、調査が進む間チームのロースターから外すもので、MLB選手会の承認をもってこの扱いを無期限で延長することができる」と報じた。
現在わかっていることは、少なくとも2人の少女との接触が懸念されており、1人はフランコと関係があることを主張。SNSにフランコとの複数枚の写真を投稿していたが、その後、インスタグラムのアカウントは削除された。その1か月ほど前には、別の少女がフランコについて警察に連絡したとドミニカ紙「Diario Libre」が書いている。
2015年に、DV・性的暴行・小児虐待に関するMLBの共同指針が採用されて以来、MLBは16選手を出場停止にしている。処分は15試合から324試合まで様々。最大の324試合は元ドジャースの投手トレバー・バウアーに科されたものだが、その後不服申し立てにより194試合に軽減されている。
(Full-Count編集部)