なぜ大谷翔平を2番で起用せず? トラウト復帰も打線不発…大事にした“いつも通り”
ソロ3本の3得点で敗戦に「単発で、つながりがなかった」
■レッズ 4ー3 エンゼルス(日本時間23日・アナハイム)
大谷翔平投手の所属するエンゼルスは22日(日本時間23日)、本拠地でレッズに3-4で逆転負けし2連敗を喫した。得点はソロ本塁打3本のみ。効率の悪い打線に試合後、フィル・ネビン監督も「単発で、つながりがなかった。守備陣や投手陣にプレッシャーをかけられなかったことが敗因だ」と嘆いていた。
この日、スタメンには50日ぶりに主砲の名前が戻ってきた。「2番・中堅」でマイク・トラウト外野手が復帰。“トラウタニ”の復活で打線の爆発が期待されていた。しかし、結果的には大谷の前に走者がいたのは8回1死一塁の第4打席のみ。大谷も3打数無安打1四球に終わった。
7月上旬にトラウトが離脱してから、大谷のマークは一気に厳しくなった。申告敬遠は4個から12個に増え、四球数も増加。復帰したトラウトも左手に「痛みはまだある」とも語っていた。今季、大谷は2番起用では打率.341、OPS1.217に対し、3番起用では打率.256、OPS.884。トラウトのコンディションも考えると、2番・大谷、3番・トラウトでも良いようにも思える。
ネビン監督は過去に「2番はどちらでもよい」と語っていたことがある。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のサラ・バレンズエラ記者は「どちらが先に打つかは対戦相手によって決めていると思う」と推測していたが、「2人にとってお馴染みの打順だと思う」。復帰戦だからこそ、“いつも通り”を大事にしたのかもしれない。
チームは2連敗で借金は今季ワーストを更新する「4」。ワイルドカードでのプレーオフ進出圏内からは10ゲーム差に開いた。つながる打線をどう作るのか。いずれにせよ、チームの勝利には“トラウタニ”の活躍が不可欠だ。
(Full-Count編集部)