大谷翔平が緊急降板 渡米後“最遅”152キロ…米記者が感じた前兆「何か起こっている」
2回1死一塁で「腕の疲労」で緊急降板、最速152キロは渡米後最遅だった
■エンゼルス ー レッズ(日本時間24日・アナハイム・Wヘッダー第1試合)
エンゼルスの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、本拠地で行われたレッズとのダブルヘッダー第1試合に「2番・投手」で投打同時出場したが、2回途中で緊急降板した。球団は「腕の疲労」と発表。二刀流の降板に米メディアも騒然となった。
2回1死一塁。大谷がエンカーナシオン・ストランドへ5球目、94.2マイル(約151.6キロ)のフォーシームを投げたところだった。ネビン監督、水原一平通訳らがマウンドへ。しばらく話し込み、そのまま降板となった。大谷は1回1/3で無安打無失点。1四球2三振だった。
右腕の疲労感を訴えて先発登板を一度回避した。10勝目を挙げた9日(同10日)のジャイアンツ戦以来で、今季最長の中13日を空けての登板だった。しかし、出力が上がらない。フォーシームは最速94.4マイル(約151.9キロ)。これはメジャー86登板で最も遅かった。フォーシームは平均93.2マイル(約150.0キロ)と明らかに走っていなかった。米メディア「ジ・アスレチック」の元記者ブレント・マグワイア氏は「スピードは明らかに落ちていた。初回に意図的に抑えていたか言い当てるのは難しいが、間違いなく腕の疲労と戦っている」と指摘した。
地元紙オレンジカウンティ・レジスターのジェフ・フレッチャー記者は試合前から“異変”を感じていたという。「ネビン監督に今週末の先発投手を聞いたが、未定とのことだった。オオタニが降板した後にブルペンからアンダーソンが出てきた。これら全ては、エンゼルスが試合前からオオタニに何かが起こっている可能性があることを知っていたことを示している」。長期離脱は避けたいところだ。
(Full-Count編集部)