登板なくても“肘ケアグッズ”持参 大谷翔平、投手は今季絶望も…変わらぬ二刀流への意欲

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

打者としての出場は継続決定、敵地ニューヨークへ向かった

 右肘の内側側副靱帯の損傷で投手としては今季絶望となっていたエンゼルスの大谷翔平投手が24日(日本時間25日)、メッツとの3連戦が行われるニューヨークへ向かった。球団は次の通知があるまでは指名打者として出場予定と発表。大谷はチームメートらと同じバスに乗った。

 現地時間午前8時過ぎ、水原一平通訳の車で球場入りした。白いシャツにカーキ色のジャケット。まずは大谷が降りて、荷物をピックアップし、そのあと何やら話し込んだ後、先にバスに乗り込んだ。水原通訳は車を駐車場に停めてから、遅れて乗った。

 大谷は前日23日(同24日)、本拠地でのダブルヘッダー第1戦に登板したが、腕の疲労感を訴え、2回途中で緊急降板していた。打席でも代打を送られ途中交代。第2戦前に球場内で検査をすると、靱帯の損傷が発覚。今季の以降の登板を見送ることになった。

 投手として今季絶望が決まっても、第2戦に出場。二塁打を放ち、相手選手と笑顔で話す場面もあった。しかし、試合後の大谷の取材はなくなり、代わりにペリー・ミナシアンGMが会見。大谷は足早と球場を去っていたため、メディアには表情を見せなかった。

 この日、バスに向かう大谷は笑顔で出待ちのファンに手を挙げるなど、いつもの表情にも見えた。水原通訳の車から取り出したのは、普段から肘をケアするために使っている超音波機器。前日の試合後には遠征用のボストンバッグにグラブも入っていた。周囲は手術の可能性や二刀流の危機などをうわさするが、今まで幾度となく予想を超える活躍を見せてきた男。たとえ今季の登板が厳しくても、二刀流を辞めるつもりはなさそうだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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