大谷翔平の驚異的な成績は“悪魔との取引” またも立ちはだかる「手強い相手」
怪我のせいで「魔法のようなシーズンが遮られた」
エンゼルスの大谷翔平投手は、右肘の内側側副靱帯を損傷したことで、投手としては今季絶望となった。米スポーツ局「ESPN」の敏腕記者ジェフ・パッサン氏は「オオタニの魔法のようなシーズンが怪我のせいで急に遮られた」との見出しで、スーパースターの故障を嘆いた。
今季は打者としてはリーグトップの44本塁打を放ち、3冠王も視野に入れている。投手としても毎週マウンドに上がり、10勝を挙げていた。「100年もの間、選手に(投打)どちらかの道を選ぶことを要求してきたこのスポーツにおいて、(1人で)最高の打者と投手となったオオタニは、野球のあり方を変えた」。しかし、後半戦以降投手としては負傷降板が続いており、ついに靭帯損傷という形で、今季の投手終了を余儀なくされた。
記事では「堂々たるホームランを放ち、有り得ない投球を繰り広げる彼を、誰もが当然のことと思っていたが、その全てを支えていたのはファウスト的な取引(悪魔との取引)だった」と言及。毎日打者として出場しながら、投げなくても登板に向けた調整にも取り組まなければならない。当たり前のようにこなしているように見えた裏で、大きな体にかかる負担は相当なものがあったはずだ。
「オオタニにとって最も手ごわい相手は、彼が対戦する投手や打者では決してなかった。それは彼の身体であり、彼の体がその要求に耐えられるかどうかだった。靭帯は彼がレジェンドであることなど気にしない」
球団は24日(日本時間25日)に、打者としての出場は継続すると発表。投手・大谷が見られないのは残念だが、打撃タイトル獲得に期待したいところだ。
(Full-Count編集部)