大谷翔平、敵地でまた異例の歓迎 「サインクダサイ」…“厳しい”ファンも大歓声

フィリーズ戦に出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
フィリーズ戦に出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

今季初のフィリーズ戦、試合前にはハーパーがエールも

■フィリーズ 6ー4 エンゼルス(日本時間29日・フィラデルフィア)

 連日、アウェーとは思えない“大歓迎”が続く。エンゼルスの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地・フィリーズ戦に「2番・指名打者」で出場し、4打数1安打1四球だった。この日、球場のチームストアにはブライス・ハーパー外野手とのコラボグッズが販売されるなど、大盛況だった。

 初回無死一塁、大谷の名前がコールされると大歓声が沸き起こった。30球団で一番厳しいともいわれるフィラデルフィアのファンですら、二刀流には心酔しきっているようだった。

 球場の外ではフィリーズのユニホームを着用した中学生らしきファンが声をかけてきた。「What should I say “please sign”in Japanese?(サインくださいって日本語でなんて言うの)」。手には大谷のユニホーム。教えると、必死で「サインクダサイ」と繰り返していた。

 試合前にはハーパーが大谷に関する取材対応。昨オフに右肘の内側側副靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けたフィリーズの主砲は「彼が手術を受けることになっても、そうでなくても、これまでのように力強い姿で戻ってきてほしい。そして、彼に相応しいFA契約を手にすることも願っている」とエールを送っていた。

 球場も大谷の来訪を歓迎した。2021年にMVPを獲ったハーパーと大谷のコラボピンバッチ、3連戦のペナントを販売した。限定500個で販売されたピンバッチはその日のうちに完売した。

 25日(同26日)からのメッツとの3連戦でも大谷は大歓声や四球でブーイングが起こるなど、熱い歓迎を受けた。対戦回数の少ないナ・リーグでは大谷との対戦はもはや一種のイベントと化しているようだった。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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