大谷翔平が打者終了なら「議論になる」? 米記者指摘、起こり得るMVP争いの“結末”
ローゼンタール記者が語ったわずかな可能性
エンゼルスの大谷翔平投手は、右肘の靱帯損傷のため投手としての今季プレーは終了したものの、MVP獲得は揺るがないとの見方が大勢を占めている。極めて可能性の低い大逆転があるとするなら……。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者がその条件を述べている。
米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」にゲスト出演したローゼンタール記者は「オオタニの5か月間は、明らかにMVPです。誰でもわかることですからね」と強調。投手として10勝を挙げ、打者としてはメジャートップの44本塁打と異次元の二刀流には異論を挟む隙すらないようにも思える。
投手としては規定投球回に届かないものの、打者でシーズンを完走するなら「(MVPの答えは)かなり明白です」としたローゼンタール氏。しかし、もし打者でもシーズンを全うできないとなれば、非常に僅かながらも、ある可能性が浮上するのではとしている。「例えばオオタニが来週プレーすることをストップしたとしましょう。彼のやっている、あらゆることは見事です。オオタニがMVPを取ると見ていますが、それでも、ロドリゲスが引き続き絶好調だとした場合、議論のチャンスは生まれるでしょう。もし彼(大谷)がシーズンを完走できなかった場合は、ですよ」。
昨季新人王を獲得したロドリゲスは、今季ここまで打率.286、24本塁打、87打点、35盗塁をマーク。特に8月はイチロー以来となる球団史上2人目の「月間40安打&10盗塁」と大ブースト。29日(日本時間30日)から2試合続けて左脚の痛みで欠場しているものの、エンゼルスと同じア・リーグ西地区の首位を走る原動力となっている。
故障で投手・大谷の今季終了が決まる以前から、MVPは既に(大谷で)決まったとする米メディアもあったことも事実だ。そして現状、大谷は打者成績だけでもロドリゲスを上回っているようにも思えるが、今後の展開がどうMVP争いに影響するか注目だ。
(Full-Count編集部)