エ軍の主力放出に獲得球団は感謝「年俸1か月分で」 PO起爆剤に期待「質の高い選手」
ガーディアンズはジオリトら3投手を獲得「ツインズが獲得できないようにする利点も」
大谷翔平投手が所属するエンゼルスはウェーバーにかけていた主力5選手の他球団への移籍が決まった。ルーカス・ジオリト、レイナルド・ロペス、マット・ムーアの3投手はガーディアンズへ移籍。ハンター・レンフロー外野手はレッズ、ドミニク・リオン投手はマリナーズへ移る。チーム総年俸を削減するのが狙いだったが、ポストシーズンを狙う獲得球団からは感謝の声が相次いでいる。MLB公式サイトが伝えている。
ジオリトら3投手が移籍するガーディアンズはア・リーグ中地区2位。地区首位ツインズを5ゲーム差で追っている。クリス・アントネッティ球団編成部長は、「チームを改善できる機会だとみなした。シーズン中にトレードせずに、質の高い選手を獲得できる機会はレアだ。そしてツインズが彼らを獲得できないようにするという、利点もある」と狙いを語った。ジオリトはガーディアンズと同地区のホワイトソックスでは今季、防御率3.79と安定していた。通算60勝と実績もあり、同編成本部長は「MLBキャリアのほとんどで、とても効果的で、耐久性のある先発として機能してきた」と期待を込めた。
レンフローが移るレッズはナ・リーグ中地区3位。ワイルドカード進出圏内へは1ゲーム差だ。ヤンキースからハリソン・ベイダー外野手も獲得し、ニック・クラールGMは「獲得した(レンフローとベイダーの)2人は得点力アップと守備力強化に貢献してくれる。そして、(チームが)いるべき場所に連れて行ってくれるだろう」と期待。
エンゼルスと同地区のマリナーズは救援リオンを獲得。オールスター戦以降、チームの救援防御率はメジャー2位を記録。MLB公式サイトは「リオンの獲得によって層が深まった。マリナーズは今シーズンの年俸60.5万ドル(約8800万円)の1か月分しか支払わなくていい」と解説している。
(Full-Count編集部)