大谷翔平がDH出場を続ける「3つの理由」 史上初の大記録…“開幕絶望”回避の思いも
大谷が打者として出場を続ける理由を米敏腕記者が考察
右肘内側側副靱帯の損傷により投手としては“今季絶望”となったエンゼルス・大谷翔平投手だが、現在は打つ方に専念し、指名打者として出場を続けている。チームのプレーオフ出場も絶望的な今、早期に治療に専念した方がよいという意見もあるが、米記者が「オオタニが打者としての出場を続ける理由」を考察、3つのポイントを挙げている。
米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏が、ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」の中で語った。1つ目の理由は「大きな数字を追いかけている」こと。1日(日本時間2日)のアスレチックス戦時点で8戦連続ノーアーチとはいえ、現在44本塁打と“50号”の大台も狙える状況。また、盗塁も19と足でも魅せている。ローゼンタール氏は「50(本塁打)-30(盗塁)の可能性もある。50-25でも史上初の選手だ。3冠王も射程圏内。それに、打ち続けても肘の状態が悪化する訳ではない」と語る。
2つ目は「オオタニが2回目のトミー・ジョン手術を希望していない可能性がある」ことだ。ローゼンタール氏は、大谷が2018年オフに1回目の手術をした際、本格復帰まで約2シーズンかかったことに言及。「2回目の手術は(1回目と比べて)リスクが高い。回復まで時間がかかり、慎重にならなくてはいけない」と心境を慮った。
3つ目は、FA市場への影響だ。もし手術をするとなると、打者としても2024年の開幕に間に合わない可能性がある。投打ともに“開幕絶望”となるより、「(打者として)開幕に間に合うことができれば、理論的にはFAでの市場価値が上がる」とローゼンタール氏は説明する。
エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは、「自らがストップをかけるまで、プレーする」と、出場については大谷本人の意思に委ねている状況だ。ファンとしても背番号「17」を見続けたい望みはあるだろうが……。怪我の度合いが、打者としてのプレーに支障がないことを願いたい。
(Full-Count編集部)