大谷翔平の2冠を“強力援護” トラウト離脱を穴埋め…エ軍31歳のひそかな貢献度
8月に入り得点圏打率.375と好成績のドルーリー
エンゼルスの大谷翔平投手は、1日(日本時間2日)現在、リーグトップの44本塁打、同3位の95打点で日本選手初の本塁打王、打点王に期待がかかる。一方で、四球はア・リーグトップの86、申告敬遠は両リーグトップを独走する19個と勝負を避けられている。
6月は16本塁打、32打点を挙げたが、7月に入り、10本塁打、15打点、8月は5本塁打、14打点とペースダウン。7月上旬にマイク・トラウト外野手が離脱したこともあり、厳しいマークに遭っている。1日(同2日)の敵地アスレチックス戦終了時点で、今季ワーストタイの8試合ノーアーチとなっている。
そんな大谷の復調の鍵を握り、2冠へと後押しするのが、次の打順を打つブランドン・ドルーリー内野手だ。今季から加入した31歳はここまで、打率.269ながら、ともにチーム2位の19本塁打、65打点を挙げている。中でも、得点圏打率は.319と好成績を残している。
ドルーリーは左肩痛で約1か月ほど負傷者リスト入りしていたが、8月上旬に復帰。以降はトラウトの代わりに大谷の後ろを打ち、8月は、得点圏では打率.375、1本塁打14打点と調子を上げている。1日(同2日)の試合でも8回1死一塁で右中間二塁打を放ち、大谷を生還させた。大谷はリーグトップの102得点を挙げている。
アスレチックス3連戦が終わると、オリオールズ、ガーディアンズ、マリナーズと対戦する。エンゼルスはすでにチームを解体し、プレーオフ進出を事実上断念したが、対戦する3球団はどこも地区優勝を争う真っ只中。厳しいマークに遭うことが予想される。
ドルーリー本人も8月に「走者が出ている時に打つこと、そして彼らを本塁に返すチャンスを生むのはいいことだと思う」と、大谷の後ろを打つことを楽しんでいた。次を打つ恐怖の打者の存在で、大谷との勝負は増えるはずだ。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)