トラウトがエ軍と話し合いへ 将来に危機感…FAの大谷は「何を求めているか」

エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】
エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】

「話題が持ちあがったら、間違いなく話をしないといけない」

 エンゼルスは今季、トレード期限が迫って補強に踏み切るも、8月に大失速し、プレーオフ進出は絶望的な状況となった。8月31日(日本時間9月1日)には主力5選手をウェーバーで放出。これで9年間プレーオフに進出できておらず、チームの大黒柱であるマイク・トラウト外野手は、フロントと話し合う意向を示した。

 地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のエンゼルス番ジェフ・フレッチャー記者は、「マイク・トラウトは球団の未来について、エンゼルスと話の場を持つことが予想される」と伝えた。2日(同3日)の試合前に同記者の取材に応じたトラウトは、「オフシーズン中にその(エンゼルスの将来についての)話題が持ちあがったら、間違いなく話をしないといけないし、考えないといけない」と語った。

 ウェーバーでは、チーム総年俸を削減してぜいたく税の課税ラインを回避するのが狙いだったが、ランダル・グリチック外野手が残留したことで回避に失敗。球団は今オフに大谷へクオリファイング・オファーを提示することが濃厚で、仮に他球団へ移籍したとしても、贅沢税の課税ラインを下回っていれば、ドラフト2巡目の指名権を獲得できていた。しかし、課税ラインをオーバーしたことで、この指名権は4巡目以降となった。トレード期限では買い手に回ったことで、チームからはプロスペクトが流出。さらに上位の指名権も獲得できず、まさに“踏んだり蹴ったり”の状況だ。

 チームの解体については「皆と同じくらい驚いたよ」とトラウト。2019年開幕前に12年4億3200万ドル(約631億6000万円)の契約を結んでおり、今季を終えても残り7年、39歳になる年まで契約が続く。「冬には(球団と)話をすることになるのは確実だよ。全てのことに関する方向性、そしてプランがどういったものかを知るためにね」と、チームの将来を心配しているようだ。

 大谷については「(大谷が自身のFAについてどう思っているかは)彼にはあまり話を聞いていないんだ。結局のところ、(大事なのは)彼が何を求めているかということ。そして、その件について彼は何も喋っていないんだ」と説明した。

 トラウト自身は今季は、怪我に悩まされ、満足にプレー出来ていない。「手の骨折はどうすることもできない。ただ起きてしまったことだから。今季は体の調子は一番良かった。調子は良かったのに、怪我をしてしまった。間違いなく最悪な気分だし、もどかしいよ。だけど、強くなって戻ってこないといけないね」と語った。

(Full-Count編集部)

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