ヤ軍の大谷翔平獲りに“障壁”となる超高額契約 避けては通れぬ475億円男の存在
ヤ軍の指名打者、スタントンは今季21本塁打も故障が多い
今オフFAとなるエンゼルス・大谷翔平投手の去就は、大きな注目を集めている。ニューヨークのスポーツラジオ局「WFAN」の番組「Boomer and Gio」では、現在68勝69敗でア・リーグ東地区最下位に沈むヤンキースについて、救世主となる存在が大谷だとしている。
番組に出演したスポーツラジオ・パーソナリティのジェリー・レッコ氏は「もしジャッジが今シーズンずっと健康でいれば、状況は違っていたと思います。ヤンキースを立て直したいなら、お金はかかるが解決策はある」と主張。その上で「私が思うに、それ(大谷の獲得)がニューヨークの両球団にとっての策だ。ジャンカルロ・スタントンの契約を引き取ってくれる誰かを探して、オオタニと(DHのポジションを)取り替えるべき。メッツからすれば、彼がいればついにDHを獲得できたことになる」と提案した。
スタントンは、マーリンズ在籍時の2017年に59本塁打を放った長距離砲だが、ヤンキースにトレード移籍後は2018年と2021年を除けば故障の影響で出場機会が限られている。今季も左ハムストリングの故障でここまで85試合出場にとどまり、打率.204、21本塁打、53打点と期待通りの活躍とは言い難い。2014年オフに当時所属したマーリンズと結んだ13年総額3億2500万ドル(約475億円)の超大型契約が2028年まで残っている。
DHとしての“生産性”に欠けるスタントンは、契約内容的にもヤンキースにとっては頭を悩ます存在だろう。本拠地ヤンキースタジアムは極端に右翼が狭いことで知られている。物理的にも左打者にとっては好条件が揃っている点を踏まえると、レッコ氏の指摘も理にかなっている。今オフ終了後にFAとなる大谷は、球界一の名門球団を選び、再び“王朝”を築く手助けをすることになるのだろうか。
(Full-Count編集部)