DeNA勢が8月月間MVPを“W受賞” バウアーCSで「投げたい」、牧「打点王にこだわり」
バウアーは8月防御率1.67も右腸腰筋遠位部損傷のため離脱中
日本野球機構(NPB)は8日、8月度の「大樹生命月間MVP賞」を発表し、セ・リーグはトレバー・バウアー投手と牧秀悟内野手のDeNA勢が“W受賞”となった。6月度以来、自身2度目のバウアーは「6月1日の試合から安定した投球を続けられていたと思うんですけど、野手も凄くいい状態でプレーしていた8月だったので、その中でたくさん試合に勝てたことがうれしかったです」と喜んだ。
8月は6試合に登板して3勝1敗、防御率1.67をマーク。しかし同30日の阪神戦(甲子園)で負傷し、「右腸腰筋遠位部損傷」のため9月1日に出場選手登録を外れた。「痛みもないですし、とにかくリハビリ、回復に努めて1日でも早く復帰できるようにということを今考えています」と現状を明かしたが、復帰の見通しについては「今の段階でどれくらいというのをお伝えするのは難しい状況です」と話すにとどめた。
それでもチームは現在3位とあって、ポストシーズンで投げたい気持ちがあるかと聞かれると「もちろん投げたい気持ちでいっぱいです」と即答。「できることならすぐにでも投げたい気持ちですけれども、まずはしっかり体を治して完全にいい状態になって、チームを助けられるようなピッチングができることを自分としても願っています」と言葉に力を込めた。
一方、牧は8月は26試合に出場して打率.362、7本塁打、26打点の好成績で、昨年5月度以来、自身3度目の受賞となった。昨年も8月は打率.309、新人だった2021年も.378と、とにかく夏に強い。「あまり意識してこなかったんですけど、7月とか6月後半に1回成績が落ちてしまうので、そこを何とか修正しようと思って臨んで、挽回じゃないですけどそういう気持ちでいます」と振り返った。
現在リーグトップの92打点で2位の巨人・岡本和真内野手に2差をつけている。「今年始まる前から打点王にこだわっているという中で、まずチームが勝つのが大前提ですが、そのために打点というのは凄く大事になってくるので、そこはこれからもやっていきます」と初の打撃タイトル獲得を見据えた。
(町田利衣 / Rie Machida)