15億円“捨てる”弱小球団…ほぼ全休選手との契約に疑問の声「非常識」「何やってんの」
トミー・ジョン手術でリハビリ中の右腕と2年30億円の契約
ヘルマン・マルケス投手が8日(日本時間9日)、ロッキーズと2年2000万ドル(約30億円)の契約延長に合意したと米メディアが報じた。米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は「彼は2年とも1000万ドル(約15億円)ずつを稼ぎ、そのうち2025年はさらに出来高1000万ドルがつく可能性がある」と、最大3000万ドル(約44億3000万円)の契約になると伝えた。
28歳のマルケスは2016年にロッキーズでデビューし、毎年先発ローテションの一角として4度の2桁勝利をマークした。しかし今季は4試合に先発した後、右肘の炎症で負傷者リスト(IL)入りし、5月にはトミー・ジョン手術を受けた。同記者が「2024年はほとんど欠場する」と綴ったように、来季は早くても中盤以降、シーズンのほどんどをリハビリに費やす可能性があっても、球団は高額での契約を結んだ。
ロッキーズは2019年から負け越しが続き、今季もナ・リーグ西地区最下位と低迷。ネット上のファンからは「ワオ……ロッキーズ一体なにやってんの?」「2022年当時の防御率が5点近くの投手にしてはかなりの額だ」「未来が少し保証されたことについては、あっぱれだね」「これは非常識な酷い契約だ」「1年休ませるために1000万ドル払うわけね」などと声が上がっていた。
マルケスは元々、2019年4月に5年4300万ドル(約64億円)と2024年は球団オプションが付いている契約を結んでいた。チームがこのオプションを行使していれば来季の年俸は1650万ドル(約24億4000万円)だったが、新たに契約を結んだことで、来季の年俸は1000万ドルに。減額とはなったものの、完全復帰する2025年には最大2000万ドルを手にできる形で、実績ある右腕をチームに留まらせたい考えのようだ。
(Full-Count編集部)