大谷翔平を見てファンが「気絶しちゃった」 兄貴分が実感…想像を超えた“スター性”
2019年までエンゼルスでプレーしたカルフーンが語る大谷
少し強面の見た目とは裏腹に穏やかな語り口で取材に応じてくれた。ガーディアンズのコール・カルフーン外野手は2019年までエンゼルスでプレー。頼もしい“兄貴分”として、新人時代から大谷翔平投手を支えた。「謙虚で親切だったし、質問もして。礼儀正しいやつだね」。懐かしそうに振り返った。
7日(同8日)からエンゼルスタジアムで行われているガーディアンズ4連戦。かつての本拠地で打席に立つと両軍のファンが拍手で出迎えた。「最高だね。多くの時間をここで過ごした。顔馴染みの選手たちもいるからね。家族も(週末には)ここにいるからね」。感慨深そうだった。
カルフーンは2012年にメジャーデビューし、2019年までエンゼルスでプレーした。大谷とは2年間チームメート。入団当時は「メジャーでどういう風に通用するかわからなかった」と振り返る。投手としての実力は周知だったが、打者としては未知数だったという。「投打両方での実力は、驚異的だよ。皆が動きを止めて彼のプレーを見る。スペシャルだね」。想像を超える活躍だった。
こんなエピソードも教えてくれた。カブス戦でシカゴに行った時のこと。大谷、カルフーンらが乗ったバスの外に出待ちをしていた女性ファンが3人いたという。
「彼はあまり乗り気ではなかったんだけど、僕らが無理やりバスから下ろしてね(笑)。そうしたら、3人のうち2人が、ショウヘイがバスから降りてきた瞬間に気絶しちゃったんだ。その時、『ワォ、彼はロックスターなんだ』って感じたよ。その光景を見て、彼は大物だとみんなが気が付いたと僕は思っているよ」
今でも大谷のことを“ビッグブラザー”と可愛がるカルフーン。この日、記者が英語の質問に詰まった際も、最後まで耳を傾け、質問に答えてくれた。1年目でまだ環境に慣れていなかったであろう大谷を親身になってサポートする姿が、容易に想像できた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)