転落した元エ軍右腕の痛すぎる誤算 1年19億円も“戦力外”…顕著だった球速低下
シンダーガードはドジャースからガーディアンズ加入1か月でDFAになった
ノア・シンダーガード投手は、ドジャーズからガーディアンズに加入してわずか1か月だった8月下旬に事実上の戦力外(DFA)となった。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は、今季最も期待外れだった選手の一人に挙げた。
今季は2球団で計88回2/3を投げ防御率6.50、WHIP1.39、奪三振率5.7。「あまりよくはなかったが少なくとも健康ではあった2022年の後、シンダーガードは賭けに出た」と指摘されたように、昨季はエンゼルスとフィリーズでプレーした後、ドジャースと1年1300万ドル(約19億円)の契約を結んで今季を迎えた。
「30歳の彼は、あと1年堅実なシーズンを送れば、次のオフに5年か6年の契約を得られると考えていたに違いない。そこで次の契約が9桁あたり(億ドル単位)になると期待しながら、ドジャースと1年1300万ドルで契約した。だが、その判断はうまくいかなかった」と同メディア。実際にあったオファーは分からないが、少なくとも2、3年のオファーをしたチームはあったはずだと見ている。
結果、指のマメで負傷者リスト(IL)入りするまで、12試合に先発して防御率は7.16。今季の被本塁打率は9イニング平均で2.23本を数えた。さらに「何よりも最悪なことに、既に落ちていた球威がさらにかなり落ちたのだ」と“転落”した。
記事によれば、右肘のトミー・ジョン(TJ)手術前は平均98マイルほどで、100マイルに届くこともあったフォーシームは、今季は94マイル程度。指のマメができる前の平均は92.5マイル平均で、8月にガーディアンズで復帰した時は91.7マイルまで落ちていたという。
ガーディアンズをDFAとなってからはどこのチームからも声はかからず「大型契約の夢は消え、シンダーガードはもしかすると、もう一度メジャーでのチャンスを得るにも、まずマイナー契約に甘んじるしかないかもしれない。元チームメートのマット・ハービーも彼と同じ年の時に似たような運命を辿り、真に復調することはなかった」。31歳の右腕は今後、どのような道を進むのか注目される。
(Full-Count編集部)