新ルールを盾に超大胆“半分リード” 投手ひっかけ歩いて生還「IQ1000のプレー」
“牽制3回まで”を盾に、ボークを誘う頭脳プレーを見せた
■レンジャーズ 10ー4 ブルージェイズ(日本時間12日・トロント)
ルールの盲点を突いた三塁走者のプレーに、注目が集まっている。レンジャーズのミッチ・ガーバー外野手は11日(日本時間12日)の本拠地・レンジャーズ戦で、三本間の真ん中まで進む大きなリードで投手のボークを誘った。
ブルージェイズ先発のバシットは2死二、三塁から、三走を警戒し2度プレートを外していた。今季から、「牽制を含めてプレートを外す行為は1打席につき2回まで(3度目は成功しなければボーク)」というルールが導入されていたため、次の牽制でアウトにしなければボークとなる。それを逆手に取った三走のガーバーは、わざと大胆なリードをとり、投手は思わずプレートを外して走者を追いかけたのだった。
これがプレートを外すのは3度目のため、走者をアウトにすれば問題なかったが、ガーバーはダッシュで三塁へ帰塁。左打者のシフトで三塁手は遊撃付近で守っていたために、アウトにすることは出来なかった。審判はボークを宣告し、ガーバーはしてやったりの笑顔でホームインした。球団公式X(旧ツイッター)は、「ミッチ・ガーバーによるIQ1000のプレー」と動画を投稿。ファンからは「頭がいい」「彼は本塁とバシットのプライドを盗んだ」「誰か三塁にカバーすればいいのでは」「酷いルール」「バシットは度忘れをした?」とコメントが寄せられていた。