25歳右腕の“問題発言”に非難殺到 指揮官は擁護も…他選手は「自分なら喧嘩する」
マリナーズのカービーが登板後に「7回は投げたくなかった」と発言
勝負のかかった大事な終盤戦で、主力投手が「投げたくなかった」などと言ったら、チーム内で一体どんなことが起こるだろうか。不穏な空気が蔓延することは間違いないが、そうしたことが実際にメジャーリーグで起こっている。反響の止まない現状を、米メディアが伝えている。
“問題発言”をしたのは、今季10勝をマークしているマリナーズのジョージ・カービー投手。8日(日本時間9日)のレイズ戦に先発し、7回途中まで102球を投げて5安打6奪三振4失点の内容(勝敗つかず)だったが、試合後のインタビューで「正直言って、7回は投げたくなかった。90球投げていたので、これ以上投げる必要はないと思っていた」と語ったのだ。
当然、この発言はスコット・サービス監督の耳にも入った。カービーは翌日の試合前に「監督、あれは(本当の)私ではなかった」と指揮官に直接謝罪。しかし、米ポッドキャスト番組「クリス・ローズ・スポーツ」の司会者クリス・ローズ氏によると、この発言について他の選手から電話やメールをもらったといい、皆が激怒していたという。
「もし自分のチームで同じことが起きたらどうなる? と(ある選手に)聞いたら『クラブハウスで喧嘩をしていたかもしれない』と言っていた。僕たちが何を言おうと関係ない。クラブハウスにいる彼らの意見が大事なんだ」とローズ氏。元ツインズのトレバー・プルーフ氏も「この一件のあと、多くの人がカービーを非難をした」と波紋が広がる様子を語った。
サービス監督は、「私たちはジョージが熱くて、競争心のある男だということを知っている。彼はまだ勉強中で、これは成長するいい機会だ。一番大事なのは、ジョージが前に進むことだ」と、まだ25歳と若き右腕を擁護している。地区優勝、さらにはプレーオフへ、カービーは信頼を取り戻すピッチングを披露できるだろうか。
(Full-Count編集部)