連続最下位危機の名門 編成責任者解任にファンは哀れみ…「理解できない」
レッドソックスが最高編成責任者のハイム・ブルーム氏解任を発表
レッドソックスは14日(日本時間15日)、ヤンキースとのダブルヘッダー前に、チーフ・ベースボール・オフィサー(最高編成責任者)のハイム・ブルーム氏を解任したことを発表した。2019年10月に就任したブルーム氏だが、2021年にプレーオフに進出した以外は思うような結果を残せず、今季も同日時点でヤンキースと並ぶア・リーグ東地区最下位。責任を取らされた格好だが、米メディアやファンからは「彼はスケープゴートにされた」などと同情を寄せる声も相次いでいる。
ブルーム氏の下でのレッドソックスは、2021年こそ92勝を挙げ、アストロズを破りア・リーグ地区シリーズを制したものの、その他のシーズンは「大きく失望させられるものだった」(米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」)。昨季は78勝84敗で最下位、今季も74勝73敗でプレーオフへの道筋は厳しい状況だ。
とはいえ、ブルーム氏は就任時点で“大きなビハインドを背負っていた”との意見もある。米メディア「CBSスポーツMLB」のダニー・ヴィエッティ氏は同日、X(旧ツイッター)に2019年当時のレッドソックスの状況について投稿。マイナー組織のランキングではMLB30球団最下位だった一方、総年俸2億2000万ドル(約325億円)はMLB最高額。しかも、2億1700万ドル(約320億6500万円)のデビッド・プライス、1億4500万ドル(約214億2600万円)のクリス・セール、5800万ドル(約85億7000万円)のパブロ・サンドバルら“不良債権化”した高額契約選手も抱えていた。
これにはファンからも、「この解任は理解できない」「失敗をなすりつけられた」「ぜいたく税の回避も、ファームの再建もしたのに」と哀れみのコメントが殺到。「来たときよりも、いい状態で去った」とその手腕を評価する声もあった。吉田正尚やジャレン・デュラン、トリストン・カサスらが今季レギュラーで活躍するなど戦力補強も上手に行ってきただけに、無念の解任劇だったと言えるかもしれない。
(Full-Count編集部)