低迷の中で消える“落合政権”経験者 2年連続の屈辱が目前…再建へ示したい道筋
福田、堂上が引退…最後に優勝した2011年に在籍していた選手は3人に
中日は15日、谷元圭介投手、大野奨太捕手、福田永将外野手、堂上直倫内野手の今シーズン限りでの現役引退を発表した。中でも堂上と福田は、落合博満監督のもとで築いた黄金期を知る数少ない選手で、優勝した2011年に所属していた選手は残りわずかとなった。世代交代が進んだとも言えるが、チームは低迷にあえいでおり、浮上のきっかけを掴めていない。
中日が一番最後に優勝したのが2011年で、当時主力だった和田一浩や荒木雅博、森野将彦は、現在はコーチとしてチームを支えている。堂上と福田が引退することで、当時を知る現役選手は岡田俊哉投手、大野雄大投手、大島洋平外野手の3人となった。
落合政権の8年間では、4度のリーグ優勝と1度の日本一を達成。堂上は、2006年高校生ドラフト1位で3球団競合の末、中日に入団。優勝を果たした2010年には82試合で5本塁打、2011年にも62試合に出場した。同期の福田は、落合監督退任後に出場機会を増やし、チームがBクラスに沈む中で2016年から4年連続で2桁本塁打を放つなど、生え抜きの長距離砲としてチームを支えた。
2021年オフには山井大介と藤井淳志が引退、昨オフには福留孝介が引退、平田良介が退団するなど、黄金期を支えてきた功労者たちが続々と消えつつある。2020年には8年ぶりのAクラス入りを果たすも、今季は球団史上初となる2年連続最下位が目前となっている。
指揮を執る立浪和義監督も、落合政権のもとで優勝を味わった一人。今季は若手を積極起用し、経験を積ませた。現役ドラフトで獲得した細川成也外野手が22本塁打を放ち、岡林勇希外野手も2年連続で好成績をマークした。ここからチームを再建し、再び黄金期を迎えることができるだろうか。
(Full-Count編集部)