菊池雄星が初の10勝目「やっと」 渡米5年目、家族のサポート感謝「みんなで喜べる」
左首付近の痙攣で大事を取って降板「念には念をいれたかった」
■ブルージェイズ 7ー1 ヤンキース(日本時間20日・ニューヨーク)
ブルージェイズの菊池雄星投手は19日(日本時間20日)、敵地のヤンキース戦で6回途中4安打1失点と好投し、自身初となる2桁10勝目を挙げた。「左僧帽筋の痙攣(けいれん)」で緊急降板となったが、メジャー5年目で初の2桁勝利をマークした。菊池は「やっとという感じです。嬉しいです。チームが勝って、2桁に乗って。スッキリとしたところがあります」と喜びを語った。
初回にトーレスの右中間適時二塁打で同点にされたが、先頭打者に安打を許した2、3回は無失点。味方が勝ち越した4、5回は3者凡退に抑えた。6回途中4安打1失点、7奪三振1四球だった。「真っ直ぐが100%ではなかったが、カーブを使えた。そういう投球ができて良かった」と振り返った。
8月2日(同3日)に9勝目を挙げてから7試合勝ち星に恵まれなかった。「やはり時間がかかりましたから。家族とかトレーナーとか通訳と一緒に悩んで、一緒に戦って、やっとここに辿り着いたので。まだまだここが天井とは思ってないですけど、1つみんなで喜べるのは嬉しいですね」と感慨に浸った。
6回に左首付近に違和感を訴えて交代となった。「問題ないです。まだシーズンが残っているので大事を取って。夏場の西武ドームや西武第2でありました」と説明。今後の対策については「よく寝て、しっかりバナナを食べてぐらいしかできないです」と語った。
チームはポストシーズン進出を争っている。「勝つチャンスを残した状態でマウンドを降りるのが残り試合で自分がやるべきこと。理想は勝っている状態でバトンを渡すこと。勝てるチャンスを残してバトンを渡したい。1球1球全力で投げていきたい」と言葉に力を込めた。
(Full-Count編集部)