吉田正尚が古巣のV要因を分析 “送別会”に緊急参加…森友哉が生んだ「新しい見え方」【独占メッセージ】

レッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】
レッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】

吉田正尚、オリックスの3連覇に「CS、日本シリーズと気が抜けない」

 オリックスのパ・リーグ3連覇を祝して、レッドソックスの吉田正尚外野手が古巣にメッセージを寄せた。2021年からの2年間、オリックスで選手会長を務めた吉田は、長らく低迷していたチームを連覇&日本一に導いた。メジャー挑戦1年目の今季、古巣が3連覇を成し遂げ「本当におめでとうございます。目標としている2年連続の日本一に向けて、CS、日本シリーズと気が抜けないと思いますけど、ここで一休みして、またコンディショニングを整えて頑張って欲しいですね」とエールを送った。

 メジャー移籍1年目の今季は「春先から5月頃まではダイジェストなどで(試合映像を)確認していました。ただ、そこからはあんまり見られていなくて……(苦笑い)」と、フライト移動の負担などが大きい米国生活を振り返った。自身の生活に精一杯の中、古巣の戦力を分析し「投手陣が最少失点で頑張って抑えている印象ですよね。群を抜いていると思います」と絶賛した。

 自身の抜けた「穴」には、西武からFA移籍で加入した森友哉捕手らが埋めた。昨オフに開催された吉田の“送別会”に、山本や杉本の粋な計らいで、森も緊急参加。宗、福田らも参加し、吉田は心置きなく海を渡った。

 吉田は「同じパ・リーグで戦っていた選手(森)が入ってきて、新しい見え方もあったと思う。その影響で若月も、また考える機会になったのかもしれないですよね。(ともに28歳で)良い同級生で、良いコミュニケーションが取れて、各々の役割を果たしているんだと思います。石川亮捕手も含めて3人の同級生でね」と目を細める。

3連覇を達成したオリックス【写真:荒川祐史】
3連覇を達成したオリックス【写真:荒川祐史】

本拠地はチケット完売の超満員に「みんな、勝つ試合が見たい」

 この日の本拠地の京セラドームは満員御礼。本拠地での胴上げは27年ぶりとなった。「僕の入団当初(2016年から)なかなか勝てない時期もありました。やっぱり、ファンの方々はみんな、勝つ試合が見たい。優勝もそうですけど、勝つ度にお客さんも増えてくれて、選手もやりがいを感じる。僕たちはコロナ(の影響)で無観客試合も経験しました。今はファンの皆さんも球場に戻ってきてくれている」と、ギッシリ埋まったスタンドを喜んだ。

 昨年までの2連覇は、優勝マジックが点灯することがなかった。大逆転での優勝を経験し「とくに昨年の最後は仙台でね。運も味方してじゃないですけど、中々ない確率だった。終盤にかけて、みんなで1勝を積み上げていく度に力をつけていきましたよね。オリックスは、勝ち切れるチームになった。(昨年Vを決めた最終戦は)勝つか負けるかで全然(未来が)変わってしまう試合でしたね」。かつての仲間を思いやり、海の向こうからメッセージを寄せた。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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