西武時代から感じたオリの強さ 森友哉が明かす“真相”「いいチームだなと思って移籍した」
西武時代は2度のリーグ優勝を経験も日本シリーズは未経験「日本一を獲りたい」
■オリックス 6ー2 ロッテ(20日・京セラドーム)
オリックスは20日に行われたロッテ戦(京セラドーム)に6-2で勝利し、リーグ3連覇を達成した。パ・リーグでは21世紀初の快挙だ。優勝捕手として歓喜の瞬間を迎えたFA移籍1年目の森友哉は「選手間のテンションの波が少ない」と、オリックスの強さを要因を明かした。
最後は心に決めていた。4点リードの9回2死一塁。山崎颯がブロッソーを空振り三振に仕留めると、マウンドに駆け寄り抱き合い感情を爆発させた。「三振を取れたら行こうかなと思っていた」。地元・大阪、満員御礼となった本拠地での胴上げに「本拠地で優勝できたのが嬉しい。西武時代は両方ビジターだった。これだけの声援もありましたし。沢山の人に喜んでもらえた」と笑顔を見せた。
同級生の若月と二人三脚で強力投手陣をリードし、ケガで途中離脱もありながら打率.291、16本塁打、60打点と打撃でも存在感を発揮した。昨季までは強力なライバルとして見ていたオリックスだが、加入してもその思いは変わらなかった。
「ギャップは正直なかった。いいチームだなと思って移籍したので。いつも言ってますが、選手間の波がないというか、テンションの波が少ないのが強い要因かな」
固定概念に捉われない中嶋監督の選手起用、采配を肌で感じた。調子の良い選手を見極め、積極的に試合で起用し結果を残す。投手、野手共に日替わりヒーローが現れ白星を重ねる姿に「いきなり選手入れ替えて。スタメンで出た選手が活躍するのが“あるある”みたいな。対戦相手でも新しく出た選手がキーマンなのかなと思って試合もやっていた。今シーズンもそういった選手が活躍するのがたくさん。凄いな」と、優勝までの道のりを振り返った。
自身は西武時代の2018年、2019年にリーグ連覇を経験しているが、クライマックスシリーズ(CS)で敗れ日本シリーズを経験していない。143試合と長丁場のペナントレースと短期決戦のポストシーズンの価値の違いはあるが「悔しさのあれは違うが、日本シリーズに行ってみたい思いある」と、初の舞台を見据えている。
「ここまで来たからには日本一を獲りたい。そのためにも残りの試合、課題を克服しながらシリーズを迎えられたら」
セ・リーグは阪神が優勝し、日本シリーズは“関西ダービー”の可能性も出てきた。高校時代に活躍した甲子園、本拠地・京セラドームでプレーすることになればファンの期待もより大きくなるが「だいぶ、気が早いっすね。でもまぁ、そうなるといいですね」と笑ってみせた。3度目の正直でCSを突破し、自身初の日本一を手にして見せる。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)