ジャッジの「15」は“好球必打”の鏡 キング大谷は「8」…アーチ連発も異なるタイプ
ジャッジがヤンキース史上初となる1シーズンに2度の1試合3発
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が22日(日本時間23日)、本拠地のダイヤモンドバックス戦で、今季2度目の1試合3本塁打を放った。7回に3本目となる今季35号を右翼席に運び、トップのエンゼルス・大谷翔平投手(44本)と9本差に急接近した。
右肘手術の影響で、今季の残り試合の欠場を決断した大谷。昨季62発のジャッジは残り8試合で9本差まで迫り、ラストスパートをかけている。現実的に追いつくのは厳しい数字だが、快音を連発させるジャッジの底力は計り知れない。ジャッジは今季負傷者リストに2度入り、この日が100試合目の出場。大谷は135試合で44発だけに、1試合あたりの本塁打数はジャッジが大谷を上回っている。
さらに、ジャッジは“好球必打”を心掛けている。MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」によると、真ん中のボールを本塁打にした回数が15度で、メジャーダントツの数字となっている。9本塁打ジャッジより多く放っている大谷は8度で12位タイ。いかにジャッジが“好球必打”なのかがわかる。
同データサイトによれば昨季も真ん中にきたボールをスタンドに運んだ回数は14度のジャッジがメジャー最多。大谷が今季の本塁打でボールゾーンにきた球を本塁打にした回数が7度に対して、ジャッジはわずか1度しかない。
また、ジャッジが今季の打席で真ん中に投球が来た割合は8.1%でメジャー60位(1000投球以上の311選手が対象)となっており極めて高い訳ではない。ジャッジがいかに絶好球を逃さない選手かが、データでわかる。
(Full-Count編集部)