483億円男は「チーム作りの妨げ」 打率1割台…ヤ軍大砲の“早期放出”をNY紙が提言
スタントンは「優勝を狙えるチーム作りの妨げになる」
今季低迷したヤンキースで、ジャンカルロ・スタントン外野手への風当たりが強まっている。今季はここまで98試合で打率.189、24本塁打。2027年まで契約が残っている33歳について、米紙「ニューヨーク・ポスト」が「満了の前に放出するだろう」と指摘。「問題はどのタイミングで行うかだ」と述べている。
記事はオーナーのハル・スタインブレナー氏がまだ放出の決断を下す準備ができていないと解説。これまでもアーロン・ヒックス外野手(オリオールズ)やジョシュ・ドナルドソン内野手(ブルワーズ)ら不振の選手を切る前に「かなり辛抱強く待った」とし、「スタントンが復調不可能であることをスタインブレナーは確認したいだろう」と説明している。
記事は復調には懐疑的だ。怪我が多いことに触れ、「さらなる怪我を恐れてか、動きも遅い」と断じている。今後も守備や走塁で戦力になることはないとし、マーリンズ時代の「あの選手はいないのだ」とも述べている。
また、スタントンはメジャー屈指の打球速度を誇るが「ヤンキースの決定は打球速度を優先する傾向がある」とも指摘。ハードコンタクトを狙うことで「打席の大半が無意味になっているのではないだろうか?」と疑問を呈している。
さらにヤンキースの問題点として右のパワーヒッターを重視していることとし、スタントンの起用を続けることは「優勝を狙えるチーム作りの妨げになるのではないか」とも解説している。
スタントンは2014年オフ、当時所属していたマーリンズと13年総額3億2500万ドル(約483億円)の契約を結んだ。最後の4シーズンで1億2800万ドル(約190億円)が補償されている。そのうち3000万ドル(約45億円)は古巣マーリンズが支払い、ヤンキースは2028年の1000万ドル(約15億円)のバイアウトを含めて9800万ドル(約146億円)を負担しなければならない。記事は「スタインブレナーがオフに熟考すべき9800万ドルの問題だ」と結んでいる。
(Full-Count編集部)