松田宣浩が引退会見で号泣「ムードメーカーでなく戦力」 原監督の激励思い出し絶句
「熱男」の後継者には、ドラ1ルーキーの浅野翔吾を指名
巨人・松田宣浩内野手が28日、都内のホテルで現役引退会見を開いた。プロ18年目での決断には「数字より40歳までプレーする目標を掲げてやってきました」と語った。幼少期に家族で巨人戦をテレビ観戦した思い出を振り返ると、言葉を震わせて絶句。うつむいて涙をこらえる場面もあった。
プロ18年目の松田は、昨オフにソフトバンクを退団し、巨人に入団。5月に節目の40歳となった。通算2000本安打まで残り168本と迫る中での決断には、「数字より40歳までプレーする目標を掲げてやってきました」と語り、区切りの40歳までプレーすることを第一に考えていたことを明かした。
引退を決意したタイミングを聞かれると「原監督さんからムードメーカーでなく戦力として考えているという……」と話したところで言葉に詰まり、まぶたを押さえた。
自身の野球人生に点数をつけるならという問いには「100熱男」と回答。巨人移籍後の思い出については、「松田選手より熱男の呼び名で読んでいただいたこと」と語りファンに感謝した。
「熱男」の後継者には、「年も22歳も離れていますが」と前置きした上で、同じ年に入団したドラフト1位ルーキーの浅野翔吾外野手を指名した。
会見終盤の花束贈呈では、坂本勇人内野手とソフトバンク時代に同僚だった内川聖一氏が登場。思わぬサプライズに再びまぶたを押さえた。
松田は亜大から2005年の希望枠でソフトバンク入りし、8度のゴールデン・グラブ賞、2018年にはベストナインに輝いた。野球日本代表「侍ジャパン」にも選出され2013年と2017年のWBCにも出場した。
今季、巨人に移籍するも、11試合に出場して打率.071だった。これまで通算1921試合、1832安打、301本991打点135盗塁、打率.265の成績を残している。明るいキャラクターでも知られ、「熱男」の愛称でファンにも親しまれた。40歳までプレーするという自身最大の目標を果たして、グラウンドを後にする。