大谷翔平、二刀流復活のポイントは? 2度の右肘手術経験者が語る「注意はたくさん」
イオバルディは高校時代、2016年と右肘のトミー・ジョン手術を2度受けた
エンゼルス・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)にロサンゼルス市内の病院で右肘の手術を受けた。2018年10月にトミー・ジョン手術を受けており、今回は前回と損傷箇所が違うというが、1度目より回復までに時間がかかる可能性が指摘されている。かつて2度のトミー・ジョン手術を受けたレンジャーズのネイサン・イオバルディ投手が復活までの経験談を語った。
イオバルディは高校3年時、ヤンキース時代の2016年と2度のトミー・ジョン手術を受けた。2度目の手術明けとなった2018年途中にレッドソックスへ移籍し、ワールドシリーズ制覇に貢献。2021年に11勝を挙げるなどレッドソックスのエースとして復活を果たした。
右肘への2度目の手術は復活まで時間を要し、復活まで困難な道のりが待ち受ける可能性がある。実際にイオバルディも細心の注意を払ってきたという。
「注意したことはたくさんある。オープンな心構えでいることだったり、リハビリプログラムのスタッフを信頼することだったり。よく言われるのは、トミー・ジョン手術を受けることで肘の状態は良くなるけど、肩も十分に強化しないといけないことだ」
術後7年目の今季は24登板で12勝4敗、防御率3.26。平均95.2マイル(約153.2キロ)のフォーシームで押し込む投球スタイルは健在だ。同じタイプで右肘手術から復活を目指す大谷には注目している。来季は開幕から打者に専念。二刀流復帰は2025年シーズンとなる見込みだ。
「彼の野球の向き合い方だったり、才能をみんなが分かっている。このリーグで5年くらいプレーして、多くのことを成し遂げたんだ。彼がフィールドでやっていることは特別。復活までは何も問題ないと思うよ」
通算79勝を誇る敵軍エースは二刀流の復活に太鼓判を押していた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)