大谷翔平&指揮官の去就は不透明…番記者が指摘した“間違い” 不安視されるエ軍の未来

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

トラウト、ウルシェラ…エ軍は「数えきれないほどの怪我に悩まされた」

 大谷翔平投手の所属するエンゼルスは1日(日本時間2日)、73勝89敗の借金16に終わり、地区4位で今シーズンの全日程を終えた。大谷は44本塁打で日本勢初の本塁打王を獲得するなど、歴史的シーズンを過ごした一方で、チームはメジャー最長の9年連続でプレーオフ進出を逃した。MLB公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者は「この1年、多くのことが間違った方向に進み、シーズン89敗を喫した」と将来を不安視している。

 今季のエンゼルスはシーズン前にブランドン・ドルーリー内野手やハンター・レンフロー外野手、カルロス・エステべス投手らを補強し、2014年以来のプレーオフ進出を目指した。シーズン序盤はリーグ2位につけるなど、長く貯金生活が続いていた。トレード期限前にチームは買い手に周り、積極補強を敢行したが、8月に入り7連敗と大失速。9月を前に主力を大量放出し、チームは解体した。

 今季、悩まされたのが怪我人の多さだ。ボリンジャー記者も「エンゼルスは数えきれないほどの怪我に悩まされた。トラウトは怪我で82試合の出場に留まった。ローテーションは後戻りをした。ウルシェラは7月に骨盤を骨折した」と振り返った。さらに、補強したレンフローは「キャリア最低とも言える1年」、左腕タイラー・アンダーソン、エステべスもそれぞれ「不安定」「後半戦は乱調」と評価し、補強が実らなかったことを嘆いた。

 そして記事では、オフの話題に。ボリンジャー記者は「沢山のクエスチョンマークがある」と不安視した。一つは首脳陣の去就。フィル・ネビン監督は1年契約、ペリー・ミナシアンGMは2年契約で残り1年を残す。指揮官は選手からの信頼は厚く、「選手がネビン監督の元でプレーすることを好んでいるのは明らか」としつつも「それだけでは足りないかもしれない」と解任の可能性を示唆した。「なぜなら、昨シーズン6月に解任されたジョー・マドン前監督を引き継いでから、エンゼルスは119勝149敗の成績だからだ」。

 また、今オフの大谷の去就も不透明だ。ネビン監督は残留を熱望しているが、1日(同2日)には「彼が残留するか(直接)聞かされていない」と明かしていた。今季、大谷は投打でチーム18冠。移籍した場合、穴を埋めるのは容易ではない。チーム再建はできるのか。番記者も疑問視している。

(Full-Count編集部)

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