465億円のヤ軍大砲は「最低の価値」 NY紙が選出、期待裏切る低迷を酷評

ヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:ロイター】
ヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:ロイター】

ジャッジに頼らざるを得ない状況のヤンキース

 ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手の“劣化”を米記者が指摘している。ニューヨーク紙「デイリー・ニュース」のゲーリー・フィリップス記者は「残酷な1年を過ごし、望まれていない王冠に相応しい選手もいる」と言及。今季7年ぶりにプレーオフ進出を逃したヤンキース内で「最も価値の低い選手(Least Valuable Player)」としてスタントンの名前をあげた。

 33歳のスタントンは年俸3200万ドル(約47億8000万円)ながら、躍動することはできなかった。今季は101試合に出場して打率.191、24本塁打、60打点の成績にとどまった。出塁率も.275に終わり、思うような活躍ができなかった。

 同記者によれば「彼は今季ハムストリングの問題による欠場期間があり、下半身の故障歴によって、走塁でも守備でも随分動けなくなっている」と“衰え”があると指摘。シーズン中には、足をかばうように走り、全力疾走ができない姿を見せることもあった。

 2014年オフにマーリンズと結んだ13年総額3億2500万ドル(約465億3000万円)という巨額契約のもとでプレーするスタントンは、2018年からヤンキースでプレーして6年目。今季はアーロン・ジャッジ外野手が負傷したこともあり、存在感を示したいところだった。外野手として出場した33試合に比べ、指名打者としてはほぼ倍の65試合に出場するも、肝心の打棒で力を発揮できず。名門球団の大砲としては低迷したと言わざるを得なかった。

 そして同記者はチーム内MVPにジャッジを選出。ジャッジは106試合出場で37本塁打75打点で、怪我で不在時の試合では25勝31敗と影響力の大きさを物語っており「キャプテン(ジャッジ)がどれだけ不可欠な存在かを示している」とした。同じ大砲でも、ジャッジとスタントンで大きく明暗が分かれている。

(Full-Count編集部)

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