坂本課題も解決…12球団トップの巨人“最強二遊間” 新時代到来、トノゲン並の鉄壁指標
高指標を叩き出した門脇&吉川の“新二遊間”
巨人は今季、2年連続のBクラスに終わった。そんな中でも、長年坂本勇人内野手に頼っていた遊撃のポジションを門脇誠内野手が掴み取り、世代交代を感じさせた。門脇はデータでも守備指標はトップクラスで、出場を増やせばゴールデン・グラブ賞の可能性も。来季は二塁手の吉川尚輝内野手とともに、鉄壁の二遊間を形成するのだろうか。
セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、UZR(1200イニング換算)では門脇が遊撃で17.9をマーク。二塁では吉川が11.7を記録し、2人合わせて29.6の数値となっている。今季400イニング以上守った二遊間の合計UZR(1200イニング)では12球団トップだ。
UZRはその年の同じリーグの同じポジションの選手と比較したもののため、年度を跨いでの比較はしづらいが、昨年同チームで400イニング以上守った二遊間のUZR(1200イニング)合計値でトップだった、西武・源田壮亮(18.0)と外崎修汰(16.1)の34.1に迫る数値だ。
門脇は今季序盤は途中出場が多く、遊撃としては431イニングと、レギュラー選手と比べると少ない。それでも高数値を叩き出しており、来季出場機会が増えればさらに数値を稼ぐ可能性が高い。遊撃手は負担も多く、三塁に移った坂本は、終盤打撃成績も好調となった。強いチームに欠かせない、センターラインの安定。2019年には西武をリーグ優勝に導いた“トノゲン”に匹敵する黄金二遊間が生まれようとしている。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。