「1→175→1043」原監督が残した“希望” 21歳大砲、屈指の守備力…巨人に見えた未来
入団3年目以内の野手の打席数は2021年から1→175→1043と増加
2年連続Bクラスに終わった巨人は、原辰徳監督が辞任。阿部慎之助監督の下、再スタートを切る。優勝した阪神とのゲーム差は15.5。大差をつけられたが、光明も見えた。若手の出場機会が増大。入団3年目以内の野手の打席数は2021年の「1」から「1043」に増えた。
原監督第3次政権3年目でリーグ3位に終わった2021年、入団3年目以内で1軍の試合に出場した野手は秋広優人内野手(2020年ドラフト5位)だけで、しかも僅か1打席だった。借金4で4位に終わった2022年は、秋広と同期の中山礼都内野手(2020年同3位)が50試合、142打席に登場。26安打を放った。他にも大卒新人の岡田悠希外野手(2021年同5位)が22打席、山瀬慎之助捕手(2019年5位)が11打席に立った。3人で175打席。緩やかに若手が台頭した。
そして、同一監督では初の2年連続Bクラスに終わった今季は一気に増えた。秋広は121試合、439打席に立って打率.273(406打数111安打)、10本塁打41打点。3番での出場が最も多かった。
ルーキーの台頭も見逃せない。ドラフト4位の門脇誠内野手は126試合出場で打率.263(316打数83安打)、チームトップの11盗塁。守備全般での貢献を示すUZR(Ultimate Zone Rating)の指標では12球団トップの18.0をマークしている。
同1位の浅野翔吾外野手は高卒1年目ながら24試合で打率.250、1本塁打(40打数10安打)。高いポテンシャルを示した。同2位の萩尾匡也外野手も1安打ながら16打席を経験した。
今季、入団3年目以内で出場した野手は6選手で1043打席(秋広439、門脇348、中山147、岡田52、浅野41、萩尾16)だった。2年前とは大きく異なる、生え抜き若手野手の台頭。来季巻き返しの大きな力となるか、注目される。
(Full-Count編集部)