1死しか奪えず6失点…防御率162.00で引退も カーショー現役続行なら「年俸30億円」
8日のDバックス戦では1死しか奪えず6失点と大炎上した
ドジャースのクレイトン・カーショー投手は、7日(同8日)のダイヤモンドバックスとの地区シリーズで1死しか取れずに6失点と大炎上した。南カリフォルニア地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は「将来殿堂入りが確実な35歳はこの2シーズンとも1年契約をしてきたが、肩の怪我が引退につながるかもしれない」と今後を案じた。
記事によれば、カーショーは「自分でさえどちらになるか分からない」と話したという。チームが11日(同12日)に地区シリーズで敗退。今後について聞かれると「確信が持てない」と繰り返した。仮に引退となれば、今ポストシーズンの防御率162.00と大炎上がキャリア最後の登板となる。
「カーショーはこれで3年間同じプロセスを経ることになり、2021年と22年の後にはそれぞれ1年契約を選んできた。フリードマン編成本部長は来年もカーショーを再び歓迎すると明言している」と同紙は明かす。
今季は6月27日(同28日)のロッキーズ戦で6回1安打無失点、79球で降板し、その後登板中に肩の違和感があったと明かして負傷者リスト入りした。オールスターブレークの直前にMRI検査を受け、検査結果は語られなかったが、復帰できたのは8月10日のことだった。
そして復帰後、9月は直球の平均球速が88.7マイル(約142.7キロ)に急落。ピンポイントの制球でも苦しんだ。同紙は「次のステップは、チームと関連のある医師にまた肩を診てもらうことだろう。もし何らかの手術を勧められれば、3度サイ・ヤング賞に選出された35歳が、2025年までかかるかもしれない長いリハビリとリカバリーの過程を経ることを選ぶとは考えにくい」と指摘する。
11日(日本時間12日)、引退について決断する前に肩について決断する必要があるかと聞かれると、カーショーは“確信がもてない”と繰り返した。それは混乱する答えだと言われると、彼は穏やかに笑い“それでいい”と言い、自身の健康についての詳細をこの時も明かさなかった。
米移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、カーショーの今後は未定としながらも「もしメジャー17シーズン目に向けて戻る決断をすれば、ドジャースがまた1年契約で歓迎することは確実だろう。カーショーは去年の冬、2000万ドル(約30億円)の契約を結んだ。彼がもし現役続行なら似たような額が理にかなっているだろう」と予想した。
これまで16シーズンで手にした額は2億9117万ドル(約436億円)にものぼる通算210勝左腕。その功績は輝かしいが、どんな決断を下すのだろうか。
(Full-Count編集部)