救援防御率ワーストも…巨人に“希望の光” 育成出身24歳が12球団最強「6.37」
菊地は2年目の今季、50試合に登板して4勝4敗、11ホールド、防御率3.40
巨人の2年目・菊地大稀投手は、今季50試合に登板して4勝4敗、11ホールド、防御率3.40と躍進を遂げた。シーズン途中からは勝利の方程式の一角も担った育成出身右腕の好投を支えたのが、カーブだ。12球団最強の数値を誇り、4位に終わったチームの中で楽しみな存在となっている。
セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、「wCB/C」(カーブ100球当たりに対する失点増減)は、30投球回以上で12球団トップの「6.37」。DeNAの石川達也(5.12)、ヤクルトの石川雅規(4.35)らを大きく上回った。
2021年育成ドラフト6位で桐蔭横浜大から入団した24歳。佐渡島出身初のプロ野球選手として注目を浴びた。新人だった2022年に支配下をつかんで16試合に登板。そして今季、ブレークを果たした。奪三振率も10.38(47回2/3で55奪三振)と、高い数値をたたき出している。
チームは2年連続のBクラスに終わり、さらに救援防御率3.83は12球団ワーストと課題を残す。そんな中で光った菊地の奮闘。自慢の緩急を武器に、来季もさらなる飛躍を目指す。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。