鷹・小久保新監督は“異例”の2軍指揮継続 23日に就任会見も…即座に宮崎再合流
23日の就任会見後にはフェニックス・リーグの行われている宮崎にとんぼ帰り
ソフトバンクの来季新監督に決まった小久保裕紀2軍監督が10月いっぱいは2軍の指揮を執り続けることになった。23日には就任会見のために福岡入りするものの、すぐさま宮崎にとんぼ帰り。秋季教育リーグ「第20回みやざきフェニックス・リーグ」が終わる30日まで2軍での指導を続ける。
小久保新監督が異例のプランが明らかになった。来季の新監督就任が決まり、23日には福岡市内で会見を実施。そのまま、秋季練習がスタートする1軍で選手らと顔を合わせると、その日の夜には宮崎に再び戻る。26日には都内でドラフト会議が行われるため、25日に一度、2軍を離れるが、最後のクールとなる28日には再び宮崎入りして、2年間、苦楽を共にした若鷹たちと戦う。
小久保新体制の布陣となるのは、11月2日から始まる秋季キャンプからになる。これまで1軍監督は秋季練習初日から1軍の指導にあたることが通常だった。小久保監督のように1軍の秋季練習を今季のコーチ陣に任せて、フェニックス・リーグの指揮を執り続けるのは異例のことだ。
小久保新監督はその意図をこう明かす。「ヨーイドンで明後日から入れ替わるんであればと思ったんですけど、一緒にやる首脳陣がこっちにいるのであればね。2年間やってきて、急に(1軍監督に)決まって『残り6試合頑張って』って言うわけにはいかないかなって。30日までは一緒にやって、2日から新体制スタートでいいんじゃないですかっていうことで(球団には)話しました」。
2年間、見てきた若鷹たちへの愛情と期待もある。だからこそ、シーズンの節目となるフェニックス・リーグの終了まで選手を見届けたい思いがあった。「ここから1人でも2人でも主力を脅かす選手が出てこない限り、チームの底上げはないっていうのは分かっているので、そういう面も含めてです。今の主力が安泰じゃ、底が知れている。そういう期待を込めて、です」。来季、小久保新監督のこの期待に応える若手が台頭してきてほしいものだ。
(Full-Count編集部)