スピード&好守で定位置へあと一歩、故障で苦しんだ右腕…ロッテ注目ルーキーの明暗
育成の勝又はイースタン最多の109試合出場で支配下へアピール
ロッテは今季、新たに吉井理人監督が就任し、70勝68敗5分けで2年ぶりのAクラスとなる2位に躍進した。来季こそ悲願のリーグ優勝を目指すためにも、若手の活躍は必須。昨年のドラフト会議で指名した新人たちは今季どんな結果を残したのか見てみる。
ドラフト1位・菊地吏玖投手は、4月下旬に左内腹斜筋損傷を負ったこともあり、1軍登板はわずか1試合だった。プロ初登板初先発は8月11日、本拠地で行われた西武戦。初回2死から先制本塁打を許すと、その後も毎回走者を背負う展開に。4回7安打3四球4失点(自責点1)でプロ初黒星を喫した。一方、ファームでは14試合で4勝5敗、防御率4.22。7月にはフレッシュオールスターに出場し、2奪三振含む1回無失点だった。
ドラフト2位・友杉篤輝内野手は持ち味のスピード感が光った。4月2日にソフトバンク・東浜巨投手からゴロを打つと、俊足を飛ばしてプロ初安打をもぎ取る。チームで3番目に多い9盗塁を記録し、脚力を生かした走塁でチャンスメーク。守備は藤岡裕大内野手とショートで併用され、広い守備範囲とすばやい身のこなしで好守を披露した。10月に抹消されるまで開幕から1軍で出場を続け、64試合で打率.254の成績で1年目を終えた。来シーズンはポストシーズンまで1軍で駆け抜けたい。
育成選手では高卒内野手の勝又琉偉内野手が、イースタン・リーグ最多109試合に出場。支配下登録へアピールを続けたいところだ。
(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)